FLY(フライ) |
メンバー G: コムチャック・ブンロット (ジャック) B: パンウィワット・スロボン (オーフ) Dr: チャーリー・サーリー (チャーリー) Vo: アーウィット・ヌッチャニン (エド) 所属:Genie Records |
プロフィール |
Flyは、6人のメンバーで構成された実力派ロック・バンドだった。すなわち、イート、ジャック、ウィン、チャーリー、テン、そしてオーフだ。 今日のFlyとなる前…彼らは、長い時間をかけて音楽面での経験を集積した。バンコクで演奏する機会を得る前、チェンマイでバンドを結成して音楽演奏していた。「ニュー・クリア」という名前のパブに1年以上在籍していた。その後、バンコクのコーラ・ミュージック・ホールで2年演奏し、もう一度チェンマイのパブで演奏した。バンコクに帰ってきてHollywood Placeでレギュラーで演奏する前、デモ楽曲をつくり、レコード会社へ提供した。 1996年、Flyは、デビュー・アルバムを発表した。タイトルは、『12 ピーク(12の翼)』。ヒット作となり、ファッション的な面だけではなく、ボーカル・スタイルや音楽性においても、タイ国のロック・ミュージックの新スタイルを作りだした。皆が彼らの手本とした。1997年の初頭になって、彼らは、デビュー・アルバムから楽曲をピック・アップし、新しいアレンジで、アコースティック・アルバムをリリースした。タイトルは、『Fly Acoustic』。続いて、1998年には、アルバム『マレーン・プレーン(歌の虫)』、そして、2000年の終わりにミレニアムを讃えて、アルバム『Fly 2K』も発売した。このアルバムは、ヒット曲集だったが、明確にFlyの存在をアピールしたものだった。 Flyの素晴らしさは、個性的な音楽以外に、彼らがほとんどのメロディーをつくり、ほとんどの楽曲のアレンジをすることだ。また、歌詞にタイの慣用句や諺を導入して、新たにアレンジして使う。これが、楽曲とよくマッチしている。たとえば、「ブア・チャム・ナム・クン(痛んだ蓮、濁った水)」「メー・グー・ウーイ(蛇の母よ)」そして「チャウ・ナー・カップ・グー・フア(百姓と毒蛇)」などだ。要するに、「教訓」が提示された歌詞なのだ。 タイ国の最前線の作詞家としての役割以外に、彼らのもう1つの魅力は、オジナルなスタイルを持ったコンサート活動だ。特にサウンドと歌のスタイルは、バンドのリード・ヴォーカル「イート」の個性そのものである。 アルバム『Rock For Life』で多くのアーティストと競演した。そして、「『ロン・ウーイ』・ピー・ノン・ローン・プレーン・アッサニー・ワッサン(「けりをつけろ!」大人も子供もアッサニー・ワッサンを歌え)』にも、参加した。また、タイ・アーティストの1組として、2000年5月のザ・モール・バンカピでのタイと日本の合同コンサート ASIA 2000 Music Festivalにも出演した。 2001年4月、Flyはアルバム『Flyman』をリリースした。皮肉っぽい視点で現在のタイ社会をやぶにらみした作品だった。音楽のスタイルは、楽しさを残したまま、昔通りだった。「フライメン(バットマンの友人)」「マー・ロン・ティー・ディー・クワー(来て試したらいいよ)」、スローな曲は、音楽性に鮮やかさを加えて、熟考すべきテーマを持ち、新しい変化に富んでいる。「ナー・スアイ・ジャイ・スア(顔は美しく、心は虎)」「ラック・マイ・ラック・ドゥー・ティー・アライ(愛する、愛さない、何を見る)」などだ。さらに、「ボーク・ポム・タム・マイ(何故僕に言う)」は、70年代風の聞きやすく、このアルバムのあざやかに色取るもう1曲だ。 以降長い休養期間の後、新生Flyは、新しいヴォーカリストを向けえて復活した。誰もが待ち望んでいた“Fly”は、4人組となった。メンバーは、ジャック・コムチャック・ブンロット(G)、オーフ・パンウィワット・スロボン(B)、チャーリー・サーリー(Dr)、そして、新しいメンバー、新ボーカリストのエド・アーウィット・ヌッチャニンだ。彼は独自の個性と歌唱スタイルを持ち、プロ・ミュージシャンとしての経験も積んでいた。多くのコンテストで優勝し、TVドラマ「スーン・スット・ファン」や「クワーム・ラック・パッタイ」などでも歌を歌っていた。ドラム、ベース、ギター、ピアノなど多くの楽器を演奏する才能を持っている。 2004年2月発売のニュー・アルバム『Modi-Fly』は、「進展」を意味し、聞き手が持ち望んでいた作品をGenie Recordsの傘下で制作した。最初のパイロット曲「ファーク」は、ラジオでも多くON AIRされ、タイ中のDJから評価されている。ミュージック・ビデオも同様に撮影・編集が終了し、楽しく、あざやかで、かつ、一味違ったものとなっている。これが今回の「Modify」ともなっている。 “ジャック”コムジャック・ブンロットは、今回の作品をこう語る。「このアルバムには、新しいものがいっぱい詰まっています。新しいボーカリスト、「ファーク」のように濃度を増した音楽性、70〜80年代のヘヴィー・ロックのサウンドで、エドのボーカルを混ぜて、オリジナルなものに仕上げました。まずは、聞いてもらいたい。」 |